5月29日読売夕刊「ひらづみ!」に書いた、小泉悠さん『ウクライナ戦争』(ちくま新書)の書評です。著者の、軍事・ロシアの専門家としてのわかりやすく説得力のある分析に加え、研究者としての誠実さ、人としての優しさが感じられる一冊。おすすめです。
放送大学の面接授業「旅することと生きること」
週末は放送大学で旅に関する面接授業(スクーリング)だった。受講生は20代~70代と幅広く、伝えるべきメッセージをいつも悩む。これでいいのかと緊張しつつ話す。だからか若干ながら吃音が出る。言えそうな言葉を探し、自分の中でなんとか対処するけれど。
それゆえに、伝わったことが感じられると嬉しい。2日間計12時間ほどの授業のあとに、それぞれの方が、授業内容をどう受け取り、どのようにご自身の人生に重ねて聞いてくださったかを話して下さるときはありがたい。
それぞれの受講者にとって、何か意味のある時間になっていたら、と願っています。
初めてメディアに載った自分の文章を手に… (2001年8月18日朝日新聞「声」欄)
3年前にフェイスブックにアップしたらしく通知が。初めてメディアに載った自分の文章(2001年8月18日 朝日新聞「声」欄)。この翌年に大学院を修了し、03年に結婚、旅立つのだけれど、その際、ほぼこの投稿記事で得た図書券3000円?だけを根拠に、「ライターしながら2人で旅して暮らします」と京都の両親の元へ結婚の了承を得に行ったのは我ながらワイルドだった。
職はなく、旅の予定は3,4年。そして結婚3カ月後に2人で日本を出ますなんて、さすがに一発殴られるかもしれないと覚悟していったら、逆に背中を押してくれるような両親で「行ってきなさい」と。改めてとてもありがたかった。自分もそう言える親でありたい。
読売夕刊「ひらづみ!」23年4月17日掲載 『マルクス 生を吞み込む資本主義』
4月17日読売夕刊「ひらづみ!」欄に掲載、白井聡さん『マルクス 生を呑み込む資本主義』の書評です。なぜいまマルクスが必要か、よくわかるおすすめの一冊です。難しすぎず、でも簡単すぎず、コンパクトな本ながら、しっかり『資本論』と向き合った気になれました。読後、世界の見え方が少し変わった気がします。
併せて斎藤幸平さん『ゼロからの『資本論』』も読み、さらに理解深まりました。